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アルトサックスのリードを、ブランドやモデルではなく、番手(硬さ)の違うものを比較しました。
結論があるわけではなく、ただの検証動画です。
なにか考えるきっかけになれば幸いです。
サックスのみならず楽器演奏において、出したい音を強くイメージして演奏すると身体が連動して動く、という話をよく聞きます。確かに私自身も、音を出すときはまず出したい音をイメージすると、もはや身体が勝手にそのイメージに近づけてくれます。しかしこれは、指導法としては本当に正しいのでしょうか。
自分が出来ていないことに気付いていない人は結構多いです。それはその人のセンスがないとか、才能がないとか、そういうことを言いたいのではありません。たまたま気付くきっかけがなかったり、見逃してたり、良い指導者に巡り合わなかったり、何らかの理由がある場合も多いかと思います。
最近また更新頻度が下がっているので何となく撮った動画でも上げてみることにしました。
アルバム『Cannonball Adderley Quintet in Chicago』より『Stars Fell On Alabama』です。
知人のカメラマンが充分だと言っていたMUSONのアクションカメラ MC2 Pro1を購入したので、サックスの演奏動画を撮ってみました。
アドリブが上達しない、という人は多いと思いますが、そういう人がイメージするアドリブとは、パーカーやコルトレーンなど一流のかっこいい演奏であることがほとんどです。はっきり言ってしまうと、最初からかっこいいアドリブをするのは無理です。物事には順番があります。
マウスピースを新調しました。ずっとジャズの定番と言われているメイヤー6MMを使ってきて、これはこれで扱えるようになっていたのですが、そろそろ自分のスタイルに特化した道具を選ぼうと思いまして。Vandoren optimum AL4というものに決めました。
“サックスの奥義、ホンカー”の管理人であり、理屈と分かり易さを重んじる指導者として生徒からの信頼も厚い鈴木悟氏と、お互い楽器を持ってのサックス奏法談義をしてきました。
サックスの奏法と言っても、演奏するために何か特別な動きをしなければいけないかと言えば意外とそうでもなく、日常生活で使っている筋肉や関節の動かし方と同じか、その延長、あるいは少しだけ発展させたものだったりします。
呼吸や発音における筋肉の量や使い方など、サックスを始める前から人によって差があります。そして、意識しないでもある程度準備が整っている人ほど上達が早く、整っていない人は上達が遅れる場合があります。もし指導者が、サックスを始める前から“ある程度準備が整っていた人”だった場合、整っていない人の足りないところに気が付けない可能性もあります。
サックス奏法の感覚を言葉で伝えるのはなかなか難しく、ましてや文章で伝えるのは至難の業です。ただ、奏法に対する考え方を少し変えるだけで良い感覚を自分で探して掴むことができるかもしれません。
アドリブにおいてフレーズの練習はもっとも効果的な練習法のひとつです。しかし、ただフレーズをなぞるだけではただの運指の練習のようになり兼ねないし、覚えるのに時間がかかるし、たとえ覚えられたとしても実践で使えなかったり応用できなかったりします。
指導者は学習者の弱点を早期に見つけ、改善策を提示しなければなりません。この早期にみつけるということがなかなか難しく、どんな弱点があるのかを知っていないと見つけにくいことも少なくありません。
指導者とは人に教える立場なので、やはりある程度まともに演奏できるレベルに達していることが必要最低条件です。ただ、演奏が出来れば教えられるものでもありません。出来ることとそれを教えられることは全く別の能力で、出来るけれど上手く言葉に出来ないことの方が多いのが普通です。
常識とは流動的なもので、最新の技術や発見などにより変化します。サックスの奏法や道具においてもそれは同じで、新しい知識が入ったり、今まで良しとされてきたものが間違いであることがわかったり、常識だったことが変わってきています。
サックスの奏法とリードは深く関わっています。特に硬いリードは無理して使うと悪い癖がつくので避けるべきだと言われています。しかし、硬いリードでしか出せない魅力的な音色があるのも事実です。
サックスの奏法において、楽に吹くこと、脱力することは、理想の奏法のひとつとされています。しかしそれ自体とても抽象的で、実際にどうすればいいのか具体的なことがわからず、この言葉を受けた人がそれぞれの解釈をしてしまっているのが現状です。
サックスの奏法において、リラックスの話は欠かせないものですが、この意味を捉え間違えると悪い方向に進んでしまいます。そもそもこの“リラックス”という表現自体、誤解を生みやすいものだと思います。
サックスにおいて高い音はひとつの鬼門で、苦手な人にとっては本当に難しく、オーバートーンなどの練習はしているものの一向に改善しない、という場合も少なくありません。そこには根本的なアプローチの問題があります。
ピッチ感・音感はサックスの演奏においてとても重要です。幼少期の音楽経験により絶対音感を習得している人は良いですが、そうでない人はトレーニングをしなければなかなか身に付きません。その第一歩をご紹介します。
サックスを演奏するうえで、リズム感に必要な要素は主に
・思ったところで発音できる技術
・リズムを具体的にイメージする能力
の2つに分けられます。今回は後者のトレーニング方法の第一歩をご紹介します。
サックスだけでなく葦のリードを使う楽器でよく言われていることに、「リードは気まぐれ」があります。日によってリードの状態が変わり、吹き心地も変化するというものです。
リードはサックスの発音源であり、リードの振動がサックスの音色に直結します。どういう音を出したいかは、リードをどう振動させるかに繋がります。そして、振動を決めるポイントのひとつに、リードの硬さがあります。
サックスにおいてアタックは最も重要な要素のひとつです。強く発音しようとして破裂音のようになってしまうと品のない演奏になってしまいますし、それを恐れて弱く吹くとリズムの打点がはっきりせず、グルーヴが生まれなくなります。出だしでポンと出て、そのままの音量、音色で伸ばせるのが良いアタックと言えるでしょう。
サックスには主に3種類のアンブシュアがあります。シンリップ、ファットリップ、ダブルリップです。それぞれの特徴やジャンル別の傾向など多く語られていますが、ここで私の考えを記します。
オーバートーンはサックスのコントロールにおいて効果的な練習法として知られていますが、そのやり方はとても大雑把で、「コツコツ取り組んでいればそのうち出来るようになる」と言われています。それを信じて取り組み続けているものの一向に先に進まない人も少なくないのではないでしょうか。
サックスで、高い音のコントロールにおける悩みは誰もが経験すると思います。オーバートーンが効果的な練習法だと言われていますが、それ自体がそもそも難しくて一向に先に進まない、なんてことも多いのではないかと思います。